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『消えたママ友』を読んでみた感想:野原広子作品はなぜ人々の心に刺さるのか

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本記事は『消えたママ友』の一部ネタバレを含みます。

今回は
インスタグラムの広告で
たまたま見かけた
『消えたママ友』について
ご紹介したいと思います。

小学校のころから
兄の影響で漫画好きなことに加え
作品名のインパクトが強すぎて
思わず購入してしまいました。

読み進めていくと
非現実のような話なのに
なぜかリアル
現実世界にもありそう
ヘビーな内容のお話

そんな『消えたママ友
なぜこんなにも心に残るのか
まとめてみました。

消えたママ友とは

野原 広子さんが描く短編集
2022年8月からレタスクラブで連載
第25回手塚治虫文化賞短編賞受賞
(短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者)
手塚治虫文化賞について

手塚治虫氏の志を継いで
マンガ文化の健全な発展
寄与することを目的に
朝日新聞社
1997年に創設。

日本国内で刊行・発表された
マンガで優れた成果をあげた
作品および個人団体に贈られます。

2023年4月25日には
第27回手塚治虫文化賞受賞作品
マンガ大賞に入江喜和(いりえきわ)さん
特別賞に楳図かずおさんが受賞しました!

 

過去には
ドラえもんキングダム
大奥JINなどの有名作品が
受賞してます。

あらすじ

主人公の名前は春香こと春ちゃんで
彼女は幼稚園のママ友で
ある3人と交流を深めていました。

その中の1人安西友紀こと
友紀ちゃんが突然消えてしまいます。

仕事もバリバリできて
夫とお義理母さんとの関係も
順風満帆のようにみえた
彼女はなぜ消えたのか?

仲良しなママ友4人組だったはずなのに
友紀ちゃんが消えた理由がわからない3人。

そして1人が欠けたことで
ほつれていくママ友の関係性。

普通の友達ではなく
子供を介して出来た
ママ友という存在の
絶妙な違いが
少しずつ溢れ出てくる

消えたママ友」は
ある日突然行方不明になった
ママ友を探す3人のママ友の物語です。

人間の奥底が
うっすらと見えており
読む人の心理に
語り掛けてくるような

ストーリー構成も
かなり魅力的です

『消えたママ友』を読んだ感想

今回たまたま見つけた
『消えたママ友』。

話題作ということを
知らずに読んだ私でも
わかるくらい
心が引き込まれました。

1番に感じたことは
誰しもが仮面を付けていて

ギリギリのところを
必死に生きているということです。

大なり小なり
悩みや隠し事があって

それをさらけ出せる相手が
なかなかいないのが
現実世界に沢山あること。

表に出ている顔が
その人の全てではない
ということを改めて
思わせてくれました。

ストレートな表現が
何個かあったので

内容はまぁまぁしんどいですが
SNSが生活の一部のように
なっている現代社会で

自分の意見を押し溜めていたり
私だけかなと孤独になっている
子育て世帯の全員に
ぜひ読んでみて欲しい作品です。

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『消えたママ友』を読んだ人たちの感想

レタスクラブで連載していた。ということで、平和なママを気取るママさん達に、こんなシュールな連載をぶちかましていたことに、尊敬を隠せません。 わたしもわたしらしく生きてみようとある種の勇気をいただきました。 ありがとうございます。
引用:コミックシーモアより

それぞれの家庭、夫婦関係、子供との関係。 色々あって、どれも正解なんてなくて。 この作品のママたちが、思うこと感じること、人には言えない本音。 全てじゃなくて、ひとつくらいは共感することがあると思う。 そんな作品。 上手く言葉にできない感情を、この作品は見事に描いているな~~~と思いました。

引用:コミックシーモアより

なぜこんなにも人の心に刺さるのか

消えたママ友』を読んでみて
心に直接響くという
感覚に近いイメージでした。

なぜこんなにも人の心に刺さるのか
頭にスッと入ってくるのか

4つのポイントが見えてきました。

様々な目線からの心理描写が面白い
タイトルがストレート
スラスラ読みやすい
ターゲット層が広い

それぞれについて
お話していきたいと思います!

様々な目線からの心理描写が面白い

消えたママ友』では
ママ友4人が登場します。

キャリアウーマンの有紀ちゃん
家族構成:義母・夫・息子
おおらかな性格の春ちゃん
家族構成:夫・息子
はっきりした性格のヨリちゃん
家族構成:義母・娘2人・夫?
※夫は漫画内では出てませんでした。
現実的な友ちゃん
家族構成:娘・夫

性格が違う4人の心理描写
描かれているため
共感できる瞬間が沢山あると思います。

またそれぞれの子供たちや
夫との関係性など
子育てや夫婦関係などの
悩みや考え方がぎゅっと詰まっています

そういった多面的方向からの
心理描写が読者が読んで
面白い!につながっている
気がします。

タイトルがストレート

マンガもアニメも様々なタイトルがありますよね!

「キング〇ム」や「ゴールデンカ〇イ」
などタイトルからあまり
物語が想像がつかないものや

「ウ〇娘」や「鬼〇の刃」など
なんとなく物語が想像できるような
タイトルもあります。

上記漫画タイトルは比較対象として提示しているだけで管理人も大大大好きな漫画です。決して卑下しているわけではありませんが不快に思われた方がいらっしゃったらすいません…

消えたママ友』と
ドストレートでシンプルで
わかりやすいのも魅力的です。

伝えるのではなく伝わるタイトルなのも
初手で読者が読み込まれる
ポイントだと感じました。

スラスラ読みやすい

第25回手塚治虫文化賞短編賞を
受賞しているだけあって
ストーリーの構成が面白く
スラスラ読めるのも魅力的でした。

また4コマずつで読めるのも
マンガが苦手な人でも読みやすい
ポイントです。

また話し言葉で
物語が進んでいくので
アニメなどを見ている感覚でした。

ターゲットの層が広い

「消えたママ友」のターゲットは
レタスクラブに掲載されていたことより
一般的には主に女性層で
特に子育てをしているママかと思われます。

ただ人間関係や友情家庭内問題などを
テーマにした漫画が好きな人

サスペンスやミステリー要素
含むストーリーが好きな人にも
アピールする内容となっています。

このようにターゲットの幅
広いのもポイントかなと感じました。

実際に私もターゲットの範囲なのですが
ドンピシャ悩みだったり
もやもやしている気持ち
表現されているのも
心に刺さるポイントだと感じました。

 

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